36仏典にある本具の自性は、どういう意味でしょうか。

本具の自性というのは、あなたが現在生きていらっしゃることの、先天的な、ア・プリオリな実体なのです。あなたが生れる前に、神に植えられた、あなた自身の魂の本性なのです。
 神に植えられたというのは聖書的になりますが、あなたが現在存在していることが、実は本具の自性そのものを現わしているのです。存在することは、宗教ではありません。地球が存在することは、宗教ではありません。ちょっと難しいかもしれませんが、端的に申しますと、地球が存在することが神の創造ですが、神の創造ということが、神の約束の担保なのです。
 神の約束というのは、死がない、本当の命による本来の神の国がやがてやってくることですが、その確証として地球の森羅万象があるのです。
 つまり、地球が存在していることが、旧約聖書と新約聖書の実物なのです。地球が存在することは宗教ではありません。地球が存在することが、どういうことかということなのです。
 実は、世間の人は地球が存在することが当り前だと思っているのです。この世の中には当り前ということはありません。存在するものには、存在するべき理由があって存在しているのです。
 地球が存在する、人間が存在することは、非常に大きい必然性でありまして、偶然の存在ではありません。この宇宙には、地球のように生命が充満している惑星は、他に一つもありません。地球だけに、生命が充満しているのです。これを、神の創造というのです。又、神の約束というのです。
 そのように、絶対的な角度から、あなたの存在をご覧になれば、心理学者がどう言おうと、牧師さんがどう言おうと、そんなことに関係なく、あなたご自身の存在が、そのまま神であることが分かります。神の御名、ザ・ネーム・オブ・ゴッド(the name of God)とは何か。神の名前は、あなたが存在するという実物のことなのです。だから、御名を崇めさせたまえというのは、あなた自身の真諦を捉えて、それを尊重しなさいということなのです。これが本具の自性の意味なのです。

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