9宗教ではない般若心経とはどういうことですか

般若心経が宗教であるかないかについて、簡単に申しあげておきます。日本では、般若心経が大変身近な経典として、非常にかわいがられています。
 婦人会とか、青年団でも、般若心経を使っている所があります。又、宗派神道、天理教、成長の家でも般若心経を使っています。般若心経は日本では何百万人という人が読んでいます。
 ところが、色即是空を本当に受け取っているだろうかということです。
 色即是空というのは、物質的現象は実体がないから、空であるということなのです。
 五蘊皆空とは、人間の常識や知識は本来空であって、間違っているという考えなのです。
 般若心経を読んでいらっしゃる方でも、本当に色即是空を生活の実感として受け止めている人は、めったにありません。
 般若心経を読んでいるけれど、ただ宗教として読んでいるだけのことであって、本当に自分自身の人生の頼りとして、人生の光として、命の光として、これを読んでいる人はめったにいないのです。
 色即是空は、人間の命の光なのです。これを命の光として読まなければ、般若心経の文句をいくら知っていてもだめなのです。
 宗教は世の中にたくさんありますが、自分の命の光として、人間が何のために生きているのか。人間とは一体何であるか。命とはどういうものなのか。神とは何であるかが分かっている人がいないのです。こういうことが分からないで、ただ般若心経を読んだり、聖書を信じているだけなのです。
 そこで、宗教である般若心経と、宗教でない般若心経とでは、大変な違いになってくるのです

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